月姫打ONLINE – さつき攻略

別に今日アドカレを登録していたわけではないんですが、間を持たせるために書き溜めてた原稿を放出しようと思います。

実は僕、月姫打ONLINEが結構強くて、サミット幹事基準でレベル6相当くらいの実力なんですが、今まで一回もこのゲームについて書いたことがないので、この機会に書いてしまおうという魂胆です。詳しい説明や攻略はdqmaniacさんのサイトに丸投げするとして、弱キャラと名高いさつきをどう使っていくかについて考えます。一応他のキャラにも応用が利く形で攻略を書くつもりです。

 

月姫打ONLINE (以下TOL) は格闘ゲームじみたタイピングゲームの一つで、キャラごとの特徴やワードの奪い合いなど多様な戦略性を付加しつつも、根本的なところではタイピングゲームとしての体裁を失っていない名作です。ルールが複雑で、ここで説明することはしません (そもそも入手困難な上、現在プレイできる人はルールもそれなりに覚えていると思います) ので、基本的にTOLがそれなりに遊べる人 (CPU Lv.3くらいには安定して勝てる人) を対象にしています。ルールやキャラ性能の解説については、もしまだ日程が余っていたらどこかでねじ込もうと思います。順序が逆なような気もしますが・・・
 
さてこのゲーム、新しく始めた人にはとりあえずシエル使って赤赤連打するのが最強って教えます。というのも、シエルは防御型に属するキャラで、
全キャラ中単独1位のデッドライン上限 (5段、全キャラ平均は3.5段)
全キャラ中1位の防御力 (秋葉、翡翠アルクェイド、式と同率)
全キャラ中1位の自然落下速度 (1段/10秒、秋葉、翡翠琥珀アルクェイド、レンと同率)
と、自分のHPゲージが減りにくい初心者向けの特性を兼ね備えておきながらも
全キャラ中単独3位のライン送り能力 (9〜10ライン/10段、全キャラ平均は7.5ライン/10段)
全キャラ中1位のラインあたり攻撃力 (反転秋葉を11ラインで倒せる、レンと同率)
と攻撃力も最上位に位置するという正真正銘ぶっ壊れキャラであるためです。初心者は赤赤10段とかはなかなか撃てないので、少ないライン数でダメージが与えらえることも考えれば実質攻撃力は反転秋葉やアルクェイドよりも高い気がします。
その上でSP1技は最も使いやすい赤変、SP3技がタイル無色化で切り返しと制圧のどちらにも使える最強クラスのSP技であるためほとんど隙がありません。実際CPU Lv.5シエルは思考ルーチンも相まって相当強いです。
弱点といえばゲージ上昇率が10キャラ中8位であることくらいですが、これがもうちょっと高かったら琥珀の完全上位互換になりかねなかったので妥当なところだと思います。現状でもある程度追い詰められたら無色化を撃てるので十分です。あとSP2技も地味ながらデッドライン固定や文字反転を外したり、3ライン分くらいの回復ができるので便利です。
 
さてこのゲームは基本赤赤を撃ってればいいです。というのも、10段以上での赤赤はほぼ確実にダメージが入りますので、相手としては色を選びにくい緊急発火をするしかなく、結果として打鍵数に対する行動効率が下がるためです。後打ちでchain数を増やせないあたりがぷよぷよと明確に違うところで、先打ち赤赤が有利なのです。というわけで中級者以上の戦いはタイピング要素もさることながら、ネクストワードの赤の取り合いという様相を見せてきます。
一方で一部キャラは黄黄を重視します。具体的にはレンと翡翠です。多少のダメージは防御力の高さで耐えて、強力なSP技で一気に逆転するタイプです。なので常に赤を拾えばいいというわけではなく、ただ各キャラごとに優先する色を優先的に拾って殴るゲームであるわけです。
 
本題であるさつきの話に移ります。一応SP技重視のキャラに分類されるさつきですが
驚異の防御力最下位 (反転秋葉と同率、ただしデッドライン上限は多少マシ)
平均以下の攻撃力 (ライン送り能力8位、ライン攻撃力はど真ん中)
ゲージ上昇率9位 (10キャラ中)
という絶望的なステータスです。ていうかこのゲージ上昇率でSP技重視って何ですかね。
そんなSP3技はステータスアップで、ステータスアップ状態になればダントツ1位のライン送り能力とゲージ上昇率を兼ね備える無敵キャラになります。32秒だけ。しかも防御力は据え置き。その上ゲージを貯めるのには通常状態で黄黄10段が3回、ステータスアップ状態でも2回必要になります。で、これをある程度使ってみた感覚として、SP3技は下手に狙わないほうがいいという結論に至りました。それならレンか翡翠使った方がはるかに強いですし、そもそも防御力と上昇率のせいでゲージ溜めてる間に致命傷を貰います。
一方でSP1技は赤変で使いやすく、SP2技は両フィールドに5段を即座に降らせる変わった性能です。これらをメインにして戦う方法を模索してみます。
 
ところで上で、「TOLは基本赤を拾い、キャラによっては黄を拾うゲーム」と述べました。さつきは全部の色が必要です。誇張ではないです。SP技はダメージを直接与えるものではないので赤は拾わないといけないし、防御力が低いので青も欲しくなります (特にSP2技を使うなら必須です)。ただ能動的にSP技を使わないとシエルの完全下位互換になるので黄も積極的に拾っていく必要があります。これが何を意味するかというと、相手よりもタイピングが速くないと使えないキャラということです。
つまりタイピングの速さで相手よりも多くのラインを消して、「赤で攻撃しながら青で防御しながら黄でゲージを貯める」という欲張りすぎる状況をなんとかするのです。我ながら無茶苦茶なこと書いてると思います。たださつきで勝った時はだいたい300秒で3000打鍵以上してます。TOLでこの数字は相当です。
 
 
というわけで基本の動きです。
0. 相手がレンまたは式の場合
まず勝てないので諦めます。戦うとしてもSP1技を駆使して赤赤で脳筋するしかないです。
 
1. 対戦開始時、およびそれに類する状況
可能な限り赤を奪って相手の攻撃力を削ぎつつ可能な限り多くのラインを拾います。相手キャラによっては黄を優先して奪います。
・相手が赤から始まる場合
青黄か黄青でゲージを溜めながらデッドラインを下げます。10段を2回くらいやればゲージが2に達すると思います。この際必ず赤を拾って、相手にプレッシャーを与えておきます。攻撃が通りそうなら即座に赤発火です。
相手の攻撃に関してですが、相手が反転秋葉orアルクor赤赤なら素直に喰らいます。そうでない場合は1段引き出してから攻撃を受けるようにすると運次第で色が残せ、ゲージを節約できます。
・相手が青から始まる、もしくは黄を奪う場合
赤青で猫パンチをかましながら相手のデッドライン下げを相殺します。青青でもいいですが赤を拾っておかないと相手が自由に動けてしまうので良くないです。
 
2. こちらのゲージが2以上あり、相手がさつきSP2技の使い方を知らない場合
SP2技を使ってさっさとダメージを与えておきます。SP2技の特徴として、仮確定分を保ったまま攻撃ができる点があります。これでダメージを与えた場合、相手の仮確定だけを消すことができるので、上で書いた「相手よりも多くのラインを消す」という無茶な要求の助けになるわけです。
肝心の使い所ですが、
・相手が11段目を引き出した瞬間
15段を超過するので確実にダメージが入ります。こっちもダメージを受けがちなのでちゃんと確認しておきましょう。
・相手のデッドラインが5以下の時
やはり確実にダメージが入ります。
・赤赤が決まった直後、相手が5段打つ前
確実に決まる上に相手が動けなくなる時間が増えるので有効な嫌がらせです。SP1を浪費させることもできます。特に相手のゲージが枯渇している場合は積極的に決めていきたいです。
・こちらの猫パンチを相手がスルーした瞬間
赤青や青青を8段くらいで適当に撃った場合、相手が初心者でなければスルーしてくることが多いです。そういう時に撃つと大体ダメージが入ります。ただし仮確定での優位に立てない使い方なのでアドバンテージを取れていないことには気をつける必要があります。
ちなみにさつきは攻撃力が低いので、赤赤10段を超えないとまあ大体猫パンチくらいの攻撃力しかありません。
 
 
3. SP2技を決めた後か、相手がさつきSP2技の使い方を知っている場合
SP2技は2.で書いたようなタイミングで使うことになりますが、これは相手からすれば
・フィールドは10段までしか使えない
・デッドラインを5より上げられない
・赤赤を食らった後にSP1技を使えない
・猫パンチをスルーできない
という状況にあるわけで、かなりの行動を制限することができます。いやレンならもっと制限できますけどそこは考えません。この状態では、青を拾うだけでも十分な脅しになり相手の打点低下や防御的行動、あるいはゲージ回収効率低下が望めます。したがってゲージを2以上貯めることを最優先にしつつ、相手のデッドライン上げと猫パンチをかましていきます (こちらのゲージがなくても相手はゲージを確認する必要がある上、赤黄発火の脅し能力がかなり高いです)。基本の動きは1.の時とあまり変わりません。
ただし、SP2技への防御としてこちらのデッドラインを意図的に上げてくることがあります。そういう時の対処ですが
・青の割合を増やす
ゲージ回収を優先するときでも黄黄より黄青にします。ある程度は下がってくれます。ゲージがあるなら青青で脅せます。
・赤赤で殴りつける
相手が青に走っている間はダメージレースで優位に立てるはずです。さつきは一応最低限の攻撃力は持っていますのでそのまま殴り倒します。
・あえて自爆する
防御力の低さと、「相手よりも多くラインを消す」というコンセプトからどうしても痛くなってしまいますが、被害が小さい時を選んで自爆することでいかなる場合でもSP2技の脅しをかけられるようになります。自爆するのでSP2技使用後のゲージ回収も多少楽になります (大体はSP1技に消えますが)。
 
1ラウンドでの動きはこんな感じになります。普通にTOLをプレイするだけでも見るところが多くてしんどいのにこれだけのことを考えながらやるのでかなり疲れます。その分2ラウンド目からは簡単になります。
 
4. 第1ラウンドを取った場合
適当に赤赤で殴ってHPを削りながら死にます。3ラウンド目、赤を拾えたタイミングでSP3技でパワーアップして殴り倒して勝利です。
 
5. 第1ラウンドを落とした場合
とりあえず赤赤で残りを削ってイーブンにします。3ラウンド目はHP的に不利ですが、SP2技の牽制を効かせながら赤赤を拾えたタイミングでパワーアップして殴り倒します。パワーアップ中は反転秋葉以上のライン送り能力で、かつラインあたり攻撃力もそれなりなので (HP差次第ですが) 悪くはないと思います。2ラウンド終了時でHPが4/7を切ってるようだと厳しいです。
 
簡単すぎますね。でも他にやることもあまりありません。ていうか疲れます。いずれにしても最終ラウンドは相手のSP3技に注意です。パワーアップ中に無色化とかブラインドとか食らうと致命的です。1ラウンド先取して、かつ2ラウンド目に相手がSP3技使ってくれればラッキーですね。
ちなみに無色化食らっててもSP2技で殴れます。ブラインド中でも無理やり5段引き出せる? (未検証) ので優勢ならSP2技優先でもいい気がします。
 
ちなみにここまで書いてきて気付いた方もいるかもしれませんが、さつきの強みはSP2技による脅しがほとんどです。脅しが通じない相手にはどうしようもない気がします。つまりダメージ計算がしっかりできて、リスクを受け入れられる上級者と、脳筋赤赤の初級者です。ゲージ回収が間に合わないので、SP2技を無視して殴られると本当にダメなんですね。今よりも勝率を上げるなら、その辺をうまくカバーできる立ち回りを身につける必要がありそうです。
 
さてアドカレ用のネタをここで使ってしまったのでアドカレ本番は何かしら別のことを書こうと思います。多分タイピング関係ないです。あるかもしれません。TOL全般の攻略とか需要があったら書きます。