立地難都市を落としに行く

2018/9/29夜のマルチは最終的にドイツ(paraphrohn)vsポルトガル(NASA)の1対1の様相を呈しました。当然その二国間での戦争は避けられず、国境に位置するケルンで激しい戦闘が行われました。ドイツの守備隊は弩兵2とランツクネヒト1、対するポルトガルは弩兵10を用意したものの山岳に守られたケルンを落としきるには至らず撤退、引き分けあるいはドイツの勝利という形で幕を閉じます。

このように立地難の都市を落とすのは特に対人プレイでは非常に難しく、戦争の結果を大きく変えてしまうこともよくある話です。今回はケルンのような城塞都市を自分vs自分のウルトラマルチプレイで攻略してみます。

 

ゲーム設定はパンゲア1vs1、文明はエチオピアバビロニアです。仮想敵として、アレクサンドリア図書館を建設し、70ターンで中世入りしたバビロニアという分かりやすい独走文明を与えてやります。バビロニアの序盤における科学ブーストは凄まじく、ナチュラルボーン皇帝AIくらいの科学力は平気で叩き出せます。これにアレク図書館が加わればそれはもうひどいことになります。

というわけでバビロニアの想定プレイヤーとしては、「アレクサンドリア図書館で科学力ダントツだから、教育→科学理論と進めてさらに盤石のものとする」といういかにもシングルプレイらしい思考をしているものとします。もちろんマスケット兵くらい出してきても大勢には影響ないんですが、弩兵が10体くらいうようよしていた場合勝てないためです。

機械一直線からの弩兵ラッシュを仕掛けるべきですが、今回は万里込み、ついでに攻城兵器の重要性を伝える意味も兼ねていますのでバビロニア側はやや軍備甘めにしてあります。それでも最終的には弩兵10体くらいは作っています。

 

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今回の標的はこのアッカドです。山岳に囲まれまくっている上に丘陵立地、ジャングルと川に囲まれていてなおかつ万里と防壁持ちというとんでもない都市です。ちなみに隣接マス以外からの遠隔攻撃は一切通りません。絶望的です。

本来ならこんな場所に都市を出してもむしろ科学と文化の足を引っ張るだけなんですが、今回はただのデモンストレーションなのであえて都市を建てています。ちなみにバビロニアはすでにルネ入りしています。

 

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多少前後しますがデモグラフィックです。エチオピアの内政がうまくいったのと、バビロニアアッカドという無駄な都市を出しているのでエチオピア優勢です。ただし識字率には5%の差があります。これは叩くしかありませんね。流石に勝てるビジョンが見えなくなってきたのでバビロニアは意図的に出力を下げているのですが、それでも科学出力は1.3倍くらいの差になっています。

 

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さてエチオピアアッカドの西側にありますので、普通に攻めるとしたら西側から(赤色の矢印)になりますが、驚異の1マス通路を通らなければならず、正気の沙汰とは思えません。なので北側(オレンジ色の矢印)から攻めるルートを模索してみます。

 

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とりあえず都市を建てます。北側ルートの確保のほか、北側にユニットがいても怪しまれない状況を作るためです。まあこの状態でバビロニアが何の対策もしてこないのはありえないんですけど。

 

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前衛ユニットはランツクネヒトに任せます。220ゴールドで購入可能、購入ターンから行動可能、昇進を積んでおけばマスケット兵と互角、と前線を張るのに適した特性が揃っています。しかも、ランツクネヒトで都市を占領すればボーナスがもらえます。この時期の戦争をするなら商業オープン→傭兵隊はほぼ必須だと思います。重商主義まで取れば160ゴールドですが、今回は中世入りが間に合わなかったため重商主義がとれていません。遠隔ユニットと攻城ユニットは宗教の聖戦士を使って揃えています。

 

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北ルートに道路を引きます。この時期の戦争はユニットがどんどん溶けていくので、補充をスムーズに行うためにも道路は極めて重要です。ちなみに左側の労働者はバビロニアから見えていますが、右側は見えません。が、ランツクネヒトバビロニアに見えているのであんまり意味ない気がします。

 

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というわけで同ターンの間に陣形を組んでさっさと宣戦布告します(弩兵で斥候を殴ります)。このままターンを回すと相手に先制攻撃される可能性があるので、反撃を受けないことが確認出来たら宣戦するといいと思います。陣形は白兵→遠隔→攻城の順に壁を組むだけです。

通常の都市攻めを行う場合は都市横に白兵ユニットを詰め、後ろから遠隔で殴っていくスタイルを取ると思いますが、白兵ユニットがやられた場合でも遠隔ユニットで殴りながら後ろから白兵ユニットを補充できます(移動力が2なので)。一方で万里持ちを相手にする場合はそういった補充ができないので、白兵ユニットの全滅は攻城失敗と同義になります。なので、白兵ユニットを分厚く送り込んで、こいつらが溶けていく間になんとか都市HPを削り切って全滅までに都市を占領する必要があります。

ですが今回のアッカドは狭すぎるせいで、白兵ユニットを分厚く送り込むとそもそも相手ユニットや都市に攻撃することができないです。なので白兵ユニットが薄く、途中で一回全滅の憂き目に遭います。それでも攻城を成功させるのが創造主の技です。嘘です。失敗しました。

 

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移動先はどう考えても弩兵に滅多撃ちにされるマスですが、相手に態勢を整えられる前にさっさと白兵ユニットを詰め込んでいきます。ジャングルのせいでこっちの遠隔攻撃が一切通らないので労働者には全力でジャングルを伐採してもらいます。ラリベラ南の労働者は相変わらず道路を引いています。

 

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死にました。すでにランツクネヒト2体が失われています。しかも軍事費が財政を圧迫して追加のランツクネヒトが投入できません。完全に失敗しました。

先ほど述べた通り万里持ち相手は白兵ユニットが全滅するとまず終わりなわけですが、逆に言えば相手プレイヤーも白兵ユニットを優先的に殴ってきます。つまり弩兵は殴られにくいので、どんどん前に出して相手の弩兵を減らしていくのが有効になります。弩兵が殴られた場合はランツクネヒトで相手の弩兵を殴りましょう。

 

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西側からの援護射撃でようやく邪魔な戦士を破壊できたので、これでユニットを詰め込み始められます。代償として長槍兵がさらに死んでいます。ちなみにバビロニアには鉄が湧いてません。それにしても弩兵が減りません。レベルアップは積極的に瞬時回復を選んで弾除けにします。労働者は即座にジャングル伐採を行います。

 

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白兵ユニットが全滅しました。弩兵もいくつか失いながら相手の都市を囲みに行きます。馬が2→0になっていますが、後ろの都市であわてて騎士を生産しているためです。バビロニアとしては心が折れるギリギリで頑張ってる感じですね。

 

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都市隣接マスのジャングルをやっと伐採できました。これは極めて重要です。

 

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というのも、これで「自分領土から1ターンで送り込める位置」から遠隔攻撃が通るようになるためです。上のSSではたまたまその位置にいた弩兵が攻撃していますが、トレビュシェットを生産すればこのマスに持ってきて、次のターンに殴れるわけです。ちなみに万里圏内なので弩兵でも移動してきたターンには攻撃できません。

 

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宣戦布告から10ターン、待ちに待った大将軍が出現します。同時に信仰力で長剣士を購入しています。あとは相手がガトリングとか出してこなければ勝ったも同然です。ちなみにエチオピアはまだ教育の研究が済んでいませんが、火薬を完了させているバビロニアは音響学&銀行制度の研究が終わっています。

 

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大将軍で領土を奪います。これでトレビュシェットが動きながら攻撃できるようになったほか、白兵ユニットを後ろから詰め込むことができます。1ターンに1体くらいの割合でトレビュシェットがお亡くなりになっていますが、弩兵が頑張って相手の弩兵を排除してくれているので幾分か楽になりました。

 

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隣接マスにトレビュシェットを押し込んで撃ちます。一般文明の場合都市防御が36を超えてくると弩兵で殴ってもダメージが通りにくくなってくるんですが、バビロニアの場合城壁の効果が大きいので都市防御30くらいでもほとんどダメージが通りません。トレビュシェットならバビロンの城壁持ちでもこれくらい削れます。開戦から10ターン経っておいて何が速攻だって感じですが、速攻で都市を落とすならトレビュシェットは欠かせません。消耗品なのが問題点ですが。

 

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兵をすり減らしながらだいぶダメージを与えました。選択中の位置にいるトレビュシェットはアッカドに砲撃こそできないものの、左下か右下に移動して攻撃を1ターンでこなせるのでどちらかがやられた時に備えて待機しています。

 

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今の内政力だと、平均して1ターンに1体くらいユニットが補充できます。今回のように2体のトレビュシェットで殴り続ける場合、毎ターントレビュシェットが補充できるならば、毎ターントレビュシェットがやられたとしても2体分のダメージが毎回入ります。今回はそれに加えて弩兵2体の攻撃も毎ターン入っていました。ギリギリでアッカドに城が建って戦闘力が38まで向上していますが、流石になんとか削り切ることができました。

 

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削り切ったら邪魔なトレビュシェットをどかせて騎士で一気に突入して占領完了です。被害としてはトレビュシェット5、弩兵3、ランツクネヒト3、長槍兵1というところですが、バビロニア側の防衛兵力はほぼ壊滅させることに成功しました。まだ万里の効果は残っていますが、残存兵力をバビロンに突っ込ませればギリギリ落とせるのではないかと思います。

バビロンに長槍がいる理由については、アッカド包囲を防ぐために生産開始したはいいものの1ターン間に合わず無用の長物となってしまったためです。傭兵隊を取っておけばランツクネヒトが間に合ったのでアッカドは普通に耐えられたと思います。エチオピア側が被害を恐れず迅速に宣戦→包囲を行った結果、バビロニアの応手が後手に回ってしまったのがバビロニアの敗因であろうと思います。まあ操作してるのは両方僕なんですが。