先日行われましたDOUBLE PRETENDERS 4について、本人譜面と偽装譜面の見分け方について軽く紹介していく場です。
基本的には前回と変わりありません。
- [AKUDO] ULTRA MEGA HAPPY PARTY!!!
- [BMT] Lemon
- [GOLDKINE] Japanese Boy
- [HISA] メニメニマニマニ
- [HLW] Moon Halo
- [kai] Memoria
- [KITUNE] CATCH FIRE
- [OKUNO] 無敵シュプレヒコール ~このSを、聴け!~
- [paraph] Pristine Realm
- [Q] だってフォーリンラブ
- [slaim] Can't it be true
- [teneno] ウルトラマンマックス
- 総評
[AKUDO] ULTRA MEGA HAPPY PARTY!!!
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲①
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[AKUDO] ULTRA MEGA HAPPY PARTY!!!#DP4GL pic.twitter.com/zDmiofWtfI
出ゴミ(再)
高難易度に容赦がなさすぎることで有名なAKUDOですが、BPM180.1以上の曲になると途端に譜面が日和るのが特徴です*1。BPMが高くなるにつれて全体に16分の塊が短くなり、また配置自体は苛烈なものの重心移動が小さくなる傾向にあります。その一方で明確な意思を持って凄まじい配置の16分 (1~2小節) を要所に置く癖があり、本人はよくそれで死んでます。これらを満たしていて、なおかつ開幕から気前のいい5連階段を置いている ODA DH15 が本人譜面となります。
偽装側の NOBUNAGA DX15 ですが、どこかで見た配置が散見されます。
左が今回のULTRA MEGA HAPPY PARTY!!! DX15、右は前回のSpring Carnival DH10です。犯人はtenenoです。いや、これだけで決めつけるのもアレなんですけど、この譜面見てて疲れるんですよ、勘弁してください。
[BMT] Lemon
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲②
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[BMT] Lemon#DP4GL pic.twitter.com/P0PMgDApBk
SUMMER DX8 が本人です。即決。
そもそも曲としてAメロ前半をまるごとカットしているので開始直後から譜面が始まるのがむしろ本人らしく *2、本人に特徴的な2連ホールドからのウェッで終わりです。他にも本人曰く「センタートルネード配置*3」や「巻き込み配置*4」、「アメリカンクラッカー*5」が随所に使われていて、ウェッがなくともかなり本人らしい譜面になっています。
気になる偽装側ですが、1本だけ短いホールドがあるのでKITUNEです。すみません他に偽装者を決定できる要素がないんです。ちなみにKITUNEは同時→単の配置で片足に負担を集中させる癖がちょくちょく見られるんですが、今回の譜面でも少しだけその傾向が見られています。
偽装譜面は全体的に低難易度として違和感のない譜面に仕上げてきていますが、本人らしさに欠けるため「どっちかと言えばこっち」と選びにくいために偽装率が下がったと思います。リズムのとり方以外にももう1段「本人らしい」配置を積極的に置いていくのがコツですかね。
[GOLDKINE] Japanese Boy
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲③
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[GOLDKINE] Japanese Boy#DP4GL pic.twitter.com/QmVS0spUuY
スプレッドシートでも指摘があるように、PIUとSMXを足して2で割ったような譜面をしている RUNE DH11 が本人、交互に踏めない EHNE DX13 がAKUDOです。お互いに自己主張が激しかったので簡単だと思います。
確かに本人譜面もちょくちょく交互に踏めませんが、交互に踏めなくなり方が本人と違うというのと、二枚抜きはもっと中央に寄せて、正面向きで開脚しながら踏める形にするのがコツでしょうか。あと、中央から2P↓に引き捻りしながら動く配置をもっと積極的に置いたほうがそれっぽくなります。
・AKUDOからのコメント (偽装)
(DISPLAYBPMの設定ミスについて)自選は最後にステマに開いて全部確認したのですが、すーさんのは最初に固定で設定したのち、書き直したりで新たに設定するの忘れた上、ステマニチェックまでする気力が残ってなかったんですよね()
偽装側変に考えすぎてすっかり抜けました。自分の偽装した人も多分同じ理由なのでは。過去譜面では多分1度もやってないやらかしですね。BPM設定のし忘れ←
[HISA] メニメニマニマニ
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑤
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[HISA] メニメニマニマニ#DP4GL pic.twitter.com/PA5SK2R7vg
前回の記事で指摘したとおり、開脚したまま両足スリスリで処理する前提の HIAS DH12 が本人です。確かにIHSA DX9側もその傾向がありますが、それ以上に片側サイドに1~2歩しか降ってこない部分が多く、開脚に重きを置きすぎている配置になっています。
偽装側はなんとも説明が難しいのですが、全体的に型に嵌まったような配置で、同じ音形やリズム、音の高低に対して計画的に譜面を配置している感が強く、正解はslaimになります。
上で述べたように、もう少し片側サイドに矢印を連続させるのと、単純なカニ遠配置を減らして遠捻りを増やし、譜面をより無秩序にすると本人らしさが増すと思います。最後の全押しは思い切りがあって良かったです
[HLW] Moon Halo
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑥
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[HLW] Moon Halo#DP4GL pic.twitter.com/FIyJ6feREX
これを解説するには余白が足りないので記事を分けて解説します。
[kai] Memoria
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑦
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[kai] Memoria#DP4GL pic.twitter.com/iolEbkQZQS
本人から細かい解説が入ると思いますので説明は割愛しますが、渡る際の矢印の位置と、片側配置の特徴から見て gai DX12 が本人譜面になります。
偽装者を決めるのは難しいですが、容赦ない縦4連や渡る際のbox重視の傾向、譜面開始直後から多くノートを置く特徴、及びその配置のスキップの形が前回の REZIDUAL MiND DX13 や 遥かな空へ DH8 と似通っていて、正解はQになります。
やはり渡る際の配置と片側配置の形がキモになると思います。また、本人はAメロで露骨に長い休憩を置くことはあまりなく、ある程度音が多い部分では8分を垂れ流すことが多いです。BMS的な要素が強いので、踏みゲーが専門だと中々難しいかもしれないです。
[KITUNE] CATCH FIRE
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑧
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[KITUNE] CATCH FIRE#DP4GL pic.twitter.com/cE5k2tegHU
KAITUNE DX11が本人、KITYUNE DX11がわたしです。なんとか口プレイで誤魔化そうとしてましたが特に意味はなかったです。
いや別にProcedimientos Para Llegar A Un Común AcuerdoとCATCH FIREが似てるかっていうと全然似てないんですけど、何故かMinus 3っぽさを感じてしまったのでこうなりました。最初17歩のリズムがMinus 3と完全に一致しています。そのせいで全体に偽装にやる気がないです。
少なくとも数人は本人を間違えたので、Minus 3がこの曲に完全に合ってないってこと は無いと思うんですけど。
[OKUNO] 無敵シュプレヒコール ~このSを、聴け!~
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑨
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[OKUNO] 無敵シュプレヒコール ~このSを、聴け!~#DP4GL pic.twitter.com/nrw2TSgk0N
・お前が一番な1番の縦連
・真ん中で真ん中同時の縦連
・間奏で 地上の翼 DH10 → 四十五年ノ雪桜 DH9 → Demystify Burst DE8 の譜面引用
・3,2,1,ハイ落ちた~(唐突な16分滝)(ゲージ空)(閉店)
いやだってこういう譜面で「○すぞー!」でゲージ吹っ飛ばす配置とか、上下4点ロングノーツで土下座させる譜面とか、機械には書けないでしょ
— アヘガ・オー・ランタン (@okuno_moc) 2021年9月8日
MORINO DH11 が本人です。
偽装者については、スプレッドシート上で逆張りして深い考察を書いているkaiが正解になります。もう少し遠捻りの配置を意識して置くのと、要所要所を引き配置に変更、同時周りでの軸移動を減らすとよりそれっぽくなると思います。16分3連の配置やリズム取りはほぼ完璧ではないでしょうか?
[paraph] Pristine Realm
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑩
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[paraph] Pristine Realm#DP4GL pic.twitter.com/qzKWZkfHeb
1分過ぎにある減速部分のピアノのリズムが合っている Elf♪ DX16 が本人です。ここはArrowVortexで見ると確認しやすいので、逆に言えば偽装側はArrowVortexを使っていない人に絞りやすいです。ラストの二枚抜き滝で要所要所でスイッチが必要な上に捻り二枚抜きの形が極端に厳しいことから二枚抜きを置き慣れていない人、なおかつ中盤の長い捻り滝を書く人まで絞ると、偽装者はOKUNOに帰着できます。
8分の2枚抜きの形やソフランについてはよく研究されている印象でしたが、16分や捻りの2枚抜きにどうしても経験が出てしまったように感じます。また、paraphの2枚抜き譜面は曲に対して素直に作ると勢いが不足しがちになるので、曲を無視してでも異常なテンションの2枚抜きを連打するのがコツです。今回の5連階段も音的には2音しか鳴ってないので当社比2.5倍のテンションになっています。
ちなみに一番最初に譜面置いたのは階段地帯じゃなくて軸地帯です。
[Q] だってフォーリンラブ
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲④
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[Q] だってフォーリンラブ#DP4GL pic.twitter.com/tzZvv3SGre
前々回のU.A.Dのように譜面から受ける印象がほとんど変わらないタイプの回です。こういう場合は細かい要素を拾っていくのが有効です。ところで前回のkaiさんのブログにQ譜面の特徴が細かく書いてあって、
となっています。この内、特に「同時を置くときはほぼ片方は直前と同じ位置にする」を随所で破りまくっている R DX9 が偽装とわかりますので、本人譜面は W DH8 になります。
またラストにある特徴的極まるこの配置は本人曰く「Monkey Fingers D18に感銘を受けて置く好きな配置地帯」で、古くはChaosmaidから最新の譜面まで幅広く本人譜面に取り入れられているものです。
偽装者は特定困難ですが、上で述べたように同時周りの配置が怪しい点、及び最後の滝の中に「前から引いて後ろから戻す」特徴的な配置があり、Qの譜面として滝の間に長いホールドを挟む譜面 = 初回DPの冒険者たち偽装譜面 や、中間地帯によく似た Daddy DX10 が深く印象に残っていそうな人……すなわち偽装者はHLWになります。
同時の怪しさと最後の滝にある失敗すると270度になる前通し要求以外にはほとんど偽装らしい要素がなく、本人度もそれなりに確保されている中々レベルの高い偽装だったかと思います。やはり同時周りにやや難が残ってしまっているのと、本人の体の向きを変える時の癖が見切れていなかった点で偽装率が下がったのではないかと。
[slaim] Can't it be true
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑪
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[slaim] Can't it be true#DP4GL pic.twitter.com/vCMwxRO9DD
特徴的な音に合わせた26同時や音程に合わせた階段、何故か異常に高く付けられた難易度という特徴から、本人は SLAM DH13 と容易に判断できます。
偽装者の特定はこれまた難しいのですが、中盤を過ぎたあたりのブレイク明けに非交互配置があります。
譜面を通して出てくる小ボックスは交互に踏んでいたのに、ここだけノータイムでスライドしていた人がいました。偽装者はHISAです。
本人の譜面傾向が幅広いことを活かし、これまで本人が使ったことがない連続小ボックスや回転などの新しい要素に目をつけたのは良かったのですが、本人譜面の特徴である露骨な休憩がどこにもないこと、詐称気味の難易度であることなど、どうも本人らしさに欠けていたように感じます。新規性と伝統を上手く組み合わせられればより良い偽装譜面になったと思います。
[teneno] ウルトラマンマックス
DOUBLE PRETENDERS 4参加曲⑫
— paraphrohn (@paraphrohn) 2021年10月1日
[teneno] ウルトラマンマックス#DP4GL pic.twitter.com/RPMkq3kEIx
なんでこんなの解説しないといけないんですか? 過去譜面の引用が多く、高速地帯の譜面暗記がめんどくさい ULTRA DH8 が偽装なので、本人は MAN DX 1 です。巫女☆LOVE!や芥川龍之介の河童など、印象に残っているであろう譜面の影響が強く見られます。
正直ウルトラマンで譜面から偽装者を当てるのは無理です。今回は残りのGOLDKINEが正解なのですが、これはどうしようもないと思います。マジでどうしようもないと思います。
総評
今回は全体的に本人譜面の自己主張が激しく、本人を当てやすかったように感じます。実際、正解率90%を叩き出した人も数多く見られました。
イベントの関係上、本人譜面を間違えられたくない思いからか「誇張しすぎた本人譜面」みたいなのが生まれやすく、ここをどうするかについては主催側の今後の課題になります*6。
一方で予想は前回に比べてかなり精度が上がったように感じました。主催者としてはこれは本当にありがたいことです。
DP4.5ではより予想に重きを置いたルールになりますので、もっと気軽に偽装して頑張って予想してくれると良いなと思っています。皆さん頑張ってください。