音源提出者になり切って譜面を作成し本人と殴り合うダブル譜面作成企画 DOUBLE PRETENDERS。主催者の予想を遥かに超える盛り上がりで大変満足なのですが、その一方でこのイベントにまつわる多くの発言がツイートという形で散逸していくのがやや残念な面もあり、それぞれの参加者の感想などをブログに残していくことにしました。
今回はその第一弾として、BMTさんにインタビューをお願いしました。
DP偽装譜面企画「DOUBLE PRETENDERS」皆様のご協力のおかげで無事公開にこぎつけました!
— paraphrohn (@paraphrohn) 2020年3月31日
ダブルのみ、13曲30譜面の詰まったパッケージになります。ぜひ偽装作者の苦悩を味わい、音楽性の違いで殴り合ってみてください。
DLはこちらから→https://t.co/CcxZtNvseF pic.twitter.com/VjzWE47ll5
――この度はインタビューを引き受けてくれてありがとうございました。
BMT: いやこの企画はみんなしゃべりたいことめっちゃ多いんじゃないかなーって思うんですよね。こういう場が貰えるっていうのは凄いありがたいですよね。あ、せっかくなんでインタビューっぽく写真撮っていいですよ。それっぽい記事にしたいんで。(筆者脚注: 毎回こんなノリで記事書くわけじゃないです)
――今回のElectra's Songは低難易度のわりに本人的中率は高かったですが、要因はどう思います?
BMT: やっぱり実際に足を動かしたときにリカバリーが効きやすいかどうかだと思ってるんですよ。
(自分の譜面は)交互に踏まなくてもいいっていうのが基本で、(スライドしたりなどで)足が変わったときにでも自然に踏めるような形にしてるんですよ。つまり踏み方に正解がない、その人の踏み方がその人にとっての正解っていう解釈ですね。昔こばやん君に「トシさんがそう踏むんだったらそれが正解ですねぇ」って言われて衝撃を受けて、今の形になった。
そうするとkaiさんの譜面は形はかなり似せてきてるけど、遠い配置のあとのリカバリがしにくいかなって。1.5パネル以上の(足を動かす)遠い配置が来た後に足を強制されるからバーを持ってないとボロボロになっちゃう。
ホールドのあとの二枚抜き同時についてはなんで置いたのか本人に聞きたいね、俺はああいう使い方しないけど面白いなって思った。
でもリズム取りは自分と同じでほぼ完ぺきだったからすごい寄せてきてるのは伝わった。
――リズム取りと言えばBメロ?でボーカルが同じ音程2連で終わるところを拾うかどうかで差異がありましたね。
BMT: 叩きゲー出身の人は音が鳴ってるところから絶対に外さないんですよね。だからあの音は拾うかどうかめっちゃ悩んだんじゃないかと思ってるんだけど……AKUDO君は勢いがあるよね。逆に考えたらやんぬっぽいのかもしれないなーってちょっと思ったり。
――本人がクソ上手いっていう点では似てますね。
BMT: 本人のスキルで、馬鹿みたいな譜面をまっとうに踏めるのが強いんだよなーあそこは。四十五年ノ雪桜とか本人が踏んでるの見たら認めちゃうもん。AKUDO君もどう見ても追いつかない振り回しとか追いつけちゃうからああいう譜面置けちゃうんだろうなーって。
――逆に偽装先のSuper Fantasyは本人的中率がめちゃくちゃ低かったですが……
BMT: あれはねー。俺twitterで「譜面は全部できてるのに全然完成してない」って発言したけどアレはギミックが全然できてなかったってことなんだよね。それで一回置いた配置全部消してスタッターギミックを死にそうになりながら作って*1、それで完全に疲れちゃって後半はもう似せることやめ始めたよね。全部俺になった。
それで死にそうになって譜面完成させて、本人譜面みたらなんだこれってなったもん。あれは完全にきりまよ君のオーバースイングなんですよね、一瞬「俺の担当AKUDOさんだったかな」って思っちゃったもん。だから勝ったなって思った。
――普段ギミック用のソフラン置かないですもんね。
BMT: スタッター使ったのは初めてだったけどもうやだ、譜面作るのにあんなに苦しかったのはじめてだった。なんなら譜面を最後まで通しで作ったのにそれを崩してまで譜面作り直したのもはじめてだった。
きりまよ君の譜面はちゃんと研究してて、センターからの移動の時は引き配置になるか、(カニ渡りからの)縦ビジ配置になるっていうのは分かってたんですけど、後半はもう疲れていつもの地団駄とかになっちゃったね。でしかも最後矢印取り忘れてるし。
――音のリリース合わせとかトシさんしか置かないですよね。
BMT: シャッター音はどう見ても俺だよね、俺の癖(Finesseとか、あと積み木の人形もそうか)。音のリリースに合わせるのって俺くらいしかいないもん。(筆者補足: N2さんもたまにそういうことしますよ、青空のラプソディのホールドとか)そういえばそうか、冒険者たちの最初もベースのンワでホールドがンワだもんね。Electra's Songの偽装をするのがおくの君かきの君だったらホールドをこの形で使ってくると思って楽しみにしてましたね。まあ実際はkaiさんだったけどそれはそれで企画としてよかったと思う。
――Electra's SongとSuper Fantasyの予想欄はそこまで面白くないので……じゃあ他の人の譜面に対する予想についてとか何かあります?
・Satori Vivace!
BMT: やっぱ Satori Vivace!だなー。てねのに完全に騙された。東方をよく知ってる人じゃないと置かない配置って言うのはわかってて、きの君本人は絶対にああいうことしないから偽装の判断はすぐにできたんだけど……ぱらふ君もそのこと知ってるだろうしって悩んでるときに「これ以上はコメントを控えさせていただきます」って来たから確定させちゃった。
これ以上はコメントを控えさせていただきます
— paraphrohn (@paraphrohn) 2020年4月5日
てねの氏普通の譜面も書けるんだね、びっくりしちゃった。
・TONGUE TE TONGUE
BMT: てねの氏と言えば TONGUE TE TONGUE も騙されかけたんだよね。この形でここ交互に踏めないんだからAKUDO氏で確定だと思ったんだけど後ろから「AKUDO氏にしては滝の形がきれいなんで違うと思います」って言われて騙されかけて結局AKUDO氏だった。ああいうふっ飛ばしのあとに交互に踏めない配置を置くのはバー無しの人ではありえないから確定できたかな。
AKUDO氏はやっぱすげーなあって思う、HADESさんやKITUNEさんもヤバいときはヤバいけど、それ以上に動線が一切見えないのがヤバい。ある意味彼はスライド全交互の申し子なのかもしれないね。
・驚異の凡才
BMT: 凡才はびっくりした、KITUNE氏がKITUNEらしくない置き方したなーって。
それでも(DN13の)24分の配置は最初きりまよ君かkaiさんかなって思って、ここにぱらふ君が来るっていうのは想定してなかった。
――いや、実はヘッドホンの低音が弱くて16分の音があんまり聴こえなくてンボボボ鳴ってるし24分かなって
BMT: ンボボボwwwwでも終わった後に配置が愛 Deeって言われてアッッてなったね。最初のフィーリングを大事にしておくべきだった。
――そういえば最終的に予想がめちゃくちゃ変わりましたよね。何かきっかけが?
BMT: いや、紙になんどもあみだくじというか組み合わせの表を作って、よし確定したぞ、書き込もうってなった時に、永劫綺譚の最後に地雷が置いてあるのに気づいちゃったんですよ。それで全部の譜面見なおしたら他にも2譜面(L4.8TS DX15、冒険者たち DH10)あって、もしかしてkaiさん譜面の最後に地雷置くタイプなんじゃないかって思ってぐちゃぐちゃになっちゃった。
最初はElectra's Songは「3譜面作ってる」時点でkaiさんしかありえないと思ってたのに、地雷置いてないからkaiさんじゃないかもしれないって疑念が出ちゃって、それで全部消して書き直して余った名前がtenenoだったし、全然自信なかったから文字もめちゃくちゃ小さくしちゃった。ここ変えてなかったらあと2, 3人は当たってたはずだしあの地雷は本当に見なけりゃよかったなって。
――OKUNOさんも地雷に関するツイートしてましたよ、L4.8TSと冒険者たちは一緒の作者だって。
BMT: そのツイート覚えてたら永劫綺譚がおくの君なの確定できてましたね。その時まだ地雷見てなかったのマジで痛かった*2。
(他の曲に関するコメントに戻って)
・永劫綺譚の純潔葬花
BMT: おくの君と言えば、ユーロビートの曲で16分置くときはシングルダブル寄りの配置になるんだけど、今回はすごい寄せてきましたね。ちゃんと勉強したんだなって思いました。
・kyrka
BMT: N2くんがあの譜面書いたっていうのもかなり意外だったかなー。普段はああいう早い切り返しは置かないんだけど、slaimさんのことがよくわからなかったから置いたんだろうなあと思う。本人の手癖で早いのか、似せようとして早くなったのかの判断が難しかった。
――Wake Up Girls! の譜面はかなり踏んでた印象ですが
BMT: いやー、多分(少女交響曲は)辛い要素が多すぎて1回しか踏まなかったんだろうね。それよりもカップリング曲(素顔でKISS ME)が超名譜面だからそっちの印象しかなくて、なんならシングルCD買っちゃったくらいで。ちゃんと踏んでたらN2君確定できたんだなあ、やっておけばよかったかも。
・ザ☆ウルトラマン
BMT: てねの氏が曲オーバーするとは思ってなかったんですよ。停止とかのギミックが過去譜面の使いまわしだったから、偽装側がそれを拝借して使ったものだと思ったら本人だった。あと、配置はマツケンだと思ってたからマツケン寄りの譜面を選んじゃったのが痛かった。
てねの氏は意味のないオーバーソングは絶対にしないと思ってた、インパクトが足りないから曲オーバーしましたは完全に発想がPapasitoですよ。普通にShiny World遊ぶだけじゃつまらないからCROSS†OVERにしましたみたいなね。
――逆に偽装してみたかった曲は?
BMT: L4.8TS。俺ならめちゃくちゃ似せられると思う。(筆者: 今作ってもいいんですよ)いや今作ったらまた変わっちゃうから。(筆者: じゃあまた別の曲でやりましょう)slaimさんとかWGCで見たことはあるけど知らないんで声かけてないんですよね。もうちょっと話とかできたら面白くなりそうだけど……(筆者: このイベントを通じて交流が始まってくれれば)そういえばてねの氏とかフォローしてないわ、なんか申し訳ない気持ちがありますね。
偽装の予想にはQって書いちゃったけどきの君は早いところに吹っ飛ばしは入れないし、折り返しも同方向固定が多いから全然違うなって、よっぽど混乱してたんだと思う。やっぱり地雷さえ見てなければ……
――もし次回があるとすれば
BMT: 絶対参加するし早く開いてほしい。開いてくださいよ。次はネタ曲置くかもしれないね、みんな俺のネタ譜面あんまり知らないと思うから面白そうかなって。(自分の譜面は)面白い曲だけどちゃんと踏めるっていう、ある意味てねの氏の下位互換的なところにあると思う。
年3回とかどうですか、春夏冬みたいな。(筆者: 考えておきます)今回でかなり色々把握できたのはでかかったですね、次はもっと精度高めていけると思います。
(短縮営業の関係でここで退店)
――そういえば、今ちょうど獣耳ロリが1曲余ってるんで1対1の偽装バトルとかできますよ。
BMT: 音源送ってくれたらやりますよ。ぱらふ君の譜面解釈については俺が最強だと思うんで是非やりましょう。
(その後、SQUEEZEを色んな譜面に乗せて終了)
— paraphrohn (@paraphrohn) 2020年4月6日