Dawn of Glory 譜面解説

まあいわゆる実験作です。一応譜面が付いてて遊べるMVみたいな。こいついつも実験してるな

 StepMania5でこういうlua作るときにとてつもなく困る要素って言うのが2つあって、

1. z方向の表示限界が異常に小さい

2. そもそもSM5のオブジェクト類が

ということです。U SAiD作成以来、これを何とかしようと毎度毎度試行錯誤してるわけです。今回はそれを克服するために色々試してみたというやつです。

 

1. z方向の表示限界が異常に小さい

具体的にはアス比16:9のSM5.0.12だと1000px程度です。画面全体にfovを常識的な量だけかけると大体オブジェサイズが3/4くらいになってしまいますので実質的に奥行き750pxくらいしか使えません。

で、これがどれくらい小さいかと言えばDawn of Gloryで言うところの「床」っぽい八角柱1個分くらいのサイズです。

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↑これを前後に2個並べられないサイズって考えるとマジで小さいですね。

というわけで普通に画面上に出すことを考えたサイズ (例えば400x400px等) でオブジェを作ろうとすると間違いなくz方向の限界にぶち当たります。

なので、全体的にかなり小さめのスケールでオブジェ類を作って、画面の手前側に配置することで相対的に大きく見せるのが基本です。例えば上の画像の立方体は閉じた状態で160x160x160px、開いても240x240x240pxしかないです。

実際にはz方向の移動に加えてステージ全体の拡大縮小も併せて使ってます。拡大縮小はfovの変化を伴わないのであんまり使いすぎると違和感が出るんですが……それでも今回は数ヶ所で限界に引っかかって背景の六角柱が消えてます。

それから遠近感を出すのに一番手っ取り早い開幕の移動ですが、ここは3000pxほど移動してます。最初に派手に動かすことで「いくらでも奥行きは出せるけど展開上出していないだけ」というハッタリが効くわけです。

 

あと、古典的な手法で遠近感を強く出すことも試してます。「遠景を遅く動かす」とか「遠景の彩度を下げる」って奴です。

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このシーンでは背景の帯類はかなり遅く動くようになってます。実際には立方体とギリギリ重ならない程度の位置にあるんですが、これでかなり遠くにあるように見えます。彩度についてはまあblendmodeの魔法を使ってます。ちなみに立方体のサイズは36x36x36px程度。帯の幅は240pxになってます。

 

2. そもそもSM5のオブジェクト類が

いやマジでダサいと思います。ほんとダサいです。

これに関しては今まで2通りのアプローチを試していて

・オブジェクト譜面になるU SAiD

・譜面オブジェクトになるYOU

だったわけですが、今回はこれらとは別に「オブジェクトに譜面が流れる」を使ってみました。YOUにも一部使ってましたがより露骨な形です。

その結果は……見ての通りですね。まあ今回はAMV類の練習が主な目的だったんでなんなら譜面いらなかったんですが次回に活かしたいですね。今回は曲自体が1分しかないんでそこまでダレる感じはなかったですがこれが2分とかあると流石に「こいつ発想力乏しすぎん?」みたいになると思います。

まあこの辺のアプローチを組み合わせて使っていくのが今後の基本なんでしょうね。そのためのDual-EgoでありそのためのHorseなんですが、うーんちょっとめんどくさい。