DOUBLE PRETENDERS 偽装見分け私感② Golden Mission ~ ザ☆ウルトラマン

音源提出者になり切って譜面を作成し騙しあうダブル譜面作成企画 DOUBLE PRETENDERS の提出譜面について、本人or偽装、および誰が偽装しているかをどのようにして見分けるのか。譜面以外の情報を徹底的に消した甲斐もあって全体的に難易度が高く、本人譜面の的中率は平均61.75%、偽装者の的中率は平均16.16%にまで落ち込みました。

この記事ではあくまで個人的な偏見と観点から見分け方を紹介していきます。

 

MAFUYU: Golden Mission (本人DH12/偽装DX12:GOBOW)

1. 本人予想

MAFUYU譜面の傾向は

・滝(含: 正面、捻り、遠配置)

・股裂き

・二枚抜き

など比較的多い。曲によってコンセプトが決められていることが多く、要素が複合することは少ない。

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ここがすべて。MAFUYU譜面で地雷が使われるのは目印のほかには文字やネタがほとんどで、こういう配置をするくらいなら全部踏ませるか何も置かないかのどちらか。よってこちらが偽装。一応、配置の傾向としては片側に寄ったストリームのほか中央での長いストリームが比較的多く、振り回しはかなり遅いことが多い。

2. 偽装者予想

上のような地雷の使い方をするのは今回の参加者ではGOBOW、paraph、tenenoくらい。その中でも

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サビ入りのこの4歩が完全にシングルストリームのリズム取りで、GOBOWが正解。分かりやすい。

 

N2: 冒険者たち (本人DX10/偽装DH10:Q)

1. 本人予想

ワイルドカードなので基本的に何でも書けるしなんでも本人に見える困った人。こういう場合は偽装側に明確な偽装ポイントが見つからないので1.の本人の手癖譜面からヒットさせる。

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こちらが本人 (参考: 艦これ言えるかな? Ver.2 DH12、A SITE DE LA RUE DH11他)。一応、偽装側はホールド周りの入り足誘導が弱いあたりがN2らしくないポイント。

2. 偽装者予想

ヒントになるのはサビに数回出てくる中央での足回し。

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これをよく置くのはOKUNO、Qで、置いてもいいのはparaph、teneno、N2あたり。OKUNOとQで比較すると、向きを変える時に配置が遠くなるのがOKUNOで、向きの変わらない階段配置が多いのがQ。今回は判別が極めて難しいがQが正解。OKUNO譜面はここまでスカスカな部分は多くない、気がする。

 

OKUNO: TONGUE TE TONGUE (本人DH10/偽装DX12:AKUDO)

1. 本人予想

OKUNO譜面の特徴は

・遅め8分での遠配置(半回転とボックスを含む)、縦連(スイッチを含む)

・向きはあまり変わらない

で、全体的に低難易度の傾向。振り回しよりは飛ばしが多く、また音に素直に置くことが多く全体難の傾向。譜面の印象もさておき、後半のサビに突如高難易度滝が降ってくるDX12が偽装。

2. 偽装者予想

上で書いたように突如高難易度滝が降ってくるような譜面を書く人間としては

・OKUNO本人による高難易度譜面のプレイをよく見ている

・OKUNO譜面はほとんど見ていない

が考えられるので、特に立川移行後のWGC常連、かつ交友がさほど深くない人物が候補に挙がる。予想に多いKITUNE、AKUDO、MAFUYUはいずれもこの特徴を満たすが、中でも

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実はここが交互に踏めないのでAKUDOで確定できる。逆にAKUDO以外を予想した人間からすると、ここがOKUNOポイントになるので少し悩むかもしれない。

ちなみに、AKUDOは曲の開始に譜面を置く (なんなら0拍目に置く) のが特徴で、これはClassical Insanityとも共通。

 

paraph: L4.8TS (本人DH14/偽装DX15:slaim)

1. 本人予想

わかってほしい (願望)。両譜面とも同じbreakdownを持つが、paraph譜面の特徴である

・周期的な振り回し (1往復/1.5小節または3小節が多い)

・頻繁に向きが変わる (最低1回/1小節)

ソフランの始点と終点に地雷

を満たすDH14が本人。DX15後半にある同じ向きのままの6パネ地帯や、着物EDPのようなゴキブリ渡りは明確に避ける。でも1サビラストにある階段はめっちゃいい配置だと思います

2. 偽装者予想

DX15ほどの交互難配置を綺麗に書ききれる人はやはり少なく、N2、teneno、slaim、KITUNEあたりが筆頭候補。この中でも2019年以降のparaph譜面の被害に遭っているteneno、KITUNEを除外するとN2とslaimが残る。

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最後の最後に下から下への移動を逆足で踏ませる配置が出てくるが、N2基準ではこれは半回転。また重心移動を伴う配置で使う傾向にあるので、このような使い方は無い……と思う。よって残ったslaimが正解。ここだけ見るとAKUDOかもしれないが。

 

Q: Satori Vivace! (本人DH10/偽装DX12:teneno)

1. 本人予想

Q譜面の特徴は上にも少し記載したが

・中央周りでのボックスが多い交互難

・縦連は重心を固めて踏む配置か、飛ばした先で止める配置

・向きの変わらない階段配置

など。虎狼風流歌DX15のような高難易度譜面は既存の譜面から配置を流用していることが多く参考にならない。

が、それ以上に譜面開始までの時間が短く譜面終了が遅いのが何よりの特徴。平均して5秒程度で譜面が始まり、某TG ContestのDa Roots部門でも唯一最後の減速部分に譜面を置いていた。それを考えると14秒間何も降ってこないDX12が明らかに偽装。

2. 偽装者予想

逆に14秒にも渡って何も降らせない人は少なく、paraph、tenenoが筆頭候補 (前者は15秒、後者は22秒の実績がある)。配置としては全体としてparaph譜面の特徴をよく満たしているが、

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6小節にも渡る謎の配置が大問題。基本音合わせの配置が多いparaphが、音合わせか滝の2択になるQの偽装でこれを置くとは考えにくく、全体の難易度とのバランスを考えたうえで「テンション合わせ」をするtenenoが正解になる。というかこんなのteneno以外置けない。一部参加者はtenenoの言葉に流されたのではなかろうか……

 

slaim: kyrka (本人DH14/偽装DX14:N2)

1. 本人予想

ワイルドカードその2。譜面傾向はやはり多いが、交互難の滝が多く、上下絡みに特徴的な配置が多い印象。また滝中で足を見失いやすく建て直しが困難なものが多い。このことを踏まえると、終盤の滝に切れ目があり、かつ足の分かりやすいDX14の方が「それらしさ」は少ない。

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高鳴る胸の鼓動 制服でそっと隠して

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こちらがN2

一応真面目に見ると、前半の縦連でリズムミスを起こしているのは本人譜面では考えにくい。また24分も本人はあまり使わない印象。

2. 偽装者予想

N2。

N2の知るslaim譜面と言えばN2賞を出していたUncle Arabian (踏みックマーケット)で、階段配置での交互難が強烈に印象に残っていた結果階段配置を置きたくなりこうなってしまったのではないかと推測。

 

teneno: ザ☆ウルトラマン (本人DX1(tnn)/偽装DX1(T-N-N:HISA)

1. 本人予想

ゴミの方のteneno。

いや何?

明確に人を殺すための配置が前半に入っているT-N-Nの方は、本人の美学である「生かさず殺さずから殺す」に反している印象。

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また後半の2枚抜き32分地団駄も斜めから始まってtenenoに無い配置であることと、ボーカルの抜けと地団駄の抜けが一致していないことから本人感は薄目。よってこちらが偽装。

この譜面が正解率低かったのはかなり意外。tenenoを何だと思ってるんだ

いやお前は企画を何だと思ってるんだ

2. 偽装者予想

配信でそれらしい反応をしていたHISAが正解。teneno譜面を踏みなれている割には偽装ポイントが多かったが……全力でゴミの方のtenenoに偽装をするのもゴミなのでこんなところなのかもしれない。

予想にもHISAの名前は多かったが、本人の反応のほか、Ugly Deeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeの影響も大きいかもしれない。いやわからない 

 

以上13曲、全体として本人の正解率はかなり高く、例外が驚異の凡才とSuper FantasyとSatori Vivace!とザ☆ウルトラマンという結果。ザ☆ウルトラマンはほんと何