タイピングと音ゲーはどっちが"""""速"""""いのか

無責任なこと言ったら日程が空いてしまいましたので慌てて書いてます。体調が終わってるのでクソみたいな記事で誤魔化そうと思います。タイトルからすでにクソさが溢れ出てますね。

たのんさんの記事「タイピング力が向上する音ゲーについて考えてみた!」において、音ゲーやったらタイピングが速くなるということが書いてありました。まあ簡単に言えばタイピング以外にも腕~指を鍛える習慣を付ければ役に立つということです。

それはそうとしてこういうタイピングと音ゲーを絡めた話でほぼ間違いなく質問されるのがどっちの方が人類の限界に挑戦してるのかみたいなアレです。いや知らねーよとしか答えようがないんですが、まあせっかくなのでクソみたいな比較をしてみたというのが今回の記事になります。

 さてタイピングと音ゲーを単純に比較できないのは当然なのですが、今回はそんなこと考えずにとりあえず速度密度だけで考えていきます。言い出したらキリがないからです。

ほとんど触っていないゲームについてとやかく言うのは無責任ですし、正確な情報が伝えられないので、僕が主に触っているBMSpop'n musicDDRPIUStepMania有名な譜面(ここ重要)を挙げて速度と密度を列記していく形になります。

 

速度について

同時とかを全部無視して、1つのノートを叩いてから次のノートを叩くまでの時間から算出します。

例えば「3つ同時押し → 0.1秒空けて3つ同時押し」の繰り返しでも0.1秒/打 = 600 spm (spm: stroke per minute)とします。

 

密度について

同時押しも含めて、単位時間辺りのノート数で算出します。

上の「3つ同時押し → 0.1秒空けて3つ同時押し」の繰り返しならば 3ノート/0.1秒 = 1800 npm (npm: note per minute) となります。

 

BMS

1. ★23 ★LittlE HearTs★ (GOD)

BPM: 200

速度: 800 spm

密度: 2468.75 npm

たのんさんの記事に貼ってあった譜面です。いきなりぶっとんだ数字が出てきました。密度計測に関しては再難所である1:08 (1375コンボ)~1:18 (1770コンボ) で計測しています。

「さすがに誰もクリアできないと思う・・・」という素敵なコメントと共に2005年に公開、2006年にようやく人類初クリアが生まれてから、まあ2009年くらいまでは超高難易度BMSの代表として君臨していた曲です。2013年頃からは他の超高密度系譜面に押され気味ですが……立ち位置としては時期も加味するとTWJR総合ZHくらいなんでしょうか

 

2. ★25 FREEDOM DiVE [FOUR DIMENSIONS]

BPM: 222.22

速度: 888.88 spm

密度: 2652.83 npm

通称FDFD。上の★LittlE HearTs★ (GOD)に代わって超高難易度譜面の代表になりました。速度が11%増しになりまして、密度もそれに応じて増えています。密度は2:05~2:21で計測しています。全部単押しだったとしても常用ZIペースなので相当な速さですね。この曲の16分に合わせて最初から最後までずっとfjトリルが押せるというのは一つの基準になれると思います。

ちなみに当時のトップランカーが「人類にクリアできるかどうかは不明」とか言いながら2007年に公開した譜面で、2008年にイージークリア者が出てこの曲を一躍有名にしました(動画は削除されているようです)。それ以来ずっと超高難易度BMSの代名詞。それでも最近は他の譜面に押され気味なのが怖いところです。

 

3. ★★6 ひつぎとふたご [7KEY/PHANTASM]

BPM: 172

速度: 2064 spm

密度: 2293.33 npm

あんまり紹介する意味ない気はしますが速い曲代表として念のため貼っておきます。今までの譜面とは違って密度がガンガン変わるので、密度計測は2532ノート目から2852ノート目までの48分階段地帯を載せています。

流石にここまで速くなると本来タイミングがずれているノートを同時に押して処理します。俗に言う餡蜜というものです。なのでこの曲をクリアしている人でも、2064 spmで打鍵を制御できているかと言われると、怪しいところだと思います。クリア動画見ると階段っぽく押せててドン引きなんですが。それにしても2000って。

 

 

pop'm music

1. Lv49 ニエンテ/neu (EX)

BPM: 199

速度: 796 spm

密度: 995 npm

難易度49代表、ニエンテです。密度は2:18 ~ 2:23の階段地帯で計測しています。流石にボタンが大きいので密度が一気に下がりました。ただし速度は据え置きです。

実はこの記事を書くまで2003年くらいだと思ってたんですが、2007年の譜面なんですね。割と新しくて驚きです。ちなみに密度が一番高いところは当然同時押し地帯なんですが、そこで測定するのもなんかなあ、ということで16分がずっと続いてる部分をチョイス。それでもあのボタンの大きさで密度的にはTWJR常用ZGに迫る速度を捌いてるのでかなり速いです。ていうか僕の常用の記録より速いです。立ち位置としてはTWJR総合ZJ折り返しくらいですかね

 

2. Lv50 サイレント/音楽 (EX)

BPM: 260 (発狂: 通称「鮭の産卵」)

速度: 左手520 spm / 右手780 spm

密度: 1478.75 npm

みんな大好きサイレントです。密度は2:18~2:26で計測しています。BPMが遅い (実質130) ので速度こそニエンテより遅いですが、1.5倍に増えた密度が素敵です。しかも速度は遅いとは言っても右手と左手でクロスリズムになっているので実質1040 spmという凄まじい値になります。ただ片手の処理としては速くない、ということです。

ちなみにこれは2009年の譜面です。BMSではFREEDOM DiVE [FOUR DIMENSIONS]のクリア者が出て大騒ぎしてた頃で、正直僕の中では印象が薄いですねしかしほんとどクリア者が出ず、インターフェースの違いによる難易度の差を痛感させられます。つまりタイピングと音ゲーを同列に語るなってことなんですけど。

ちなみにポップンは密度計測に適する「似た形、密度の続く塊」というのがほとんどありません。そしてこれより速い譜面はほとんど上のひつぎとふたごで紹介した餡蜜で処理されてしまします(例: サーカス・ギャロップ -EX-)。なので紹介数も少な目の2曲です。

 

 

ここから挙げるゲームはいずれも「足で操作する」タイプのゲームになります。

Dance Dance Revoloution

足19 EGOISM 440 SP-Challenge

BPM: 440

速度: 880 spm

密度: 880 npm

日本代表、ダンスを知らなくても踊れる簡単なゲームです。常用ZIペースです。大嘘ですね。同時押しがほとんどないので、必然的に速度と密度は同じになります。実際には最後の発狂にいくつか黄色い矢印が混ざってまして、これのせいでリズムが一定ではないんですが強引に均しています。

というわけで880 kpm出ない人に対しては「お前のタイピング足より遅いー!」という意味不明な煽りが通用します。実際にやって関係が壊れても責任は取りません。

 

Pump It Up

D28 PARADOXX

BPM: 220

速度: 880 spm

密度: 1223.75 npm

韓国代表、ポンプイットアップ公式サイトオップンです。足でやってるのに密度が速度の1.5倍くらいあるんですが……その秘密は2枚抜きです。ストラックアウトの2枚抜きのように、フットパネルの境界辺りを狙って踏んで、2つのパネルを同時に反応させる技です。ていうか3つ押し4つ押しが平然と出てきてるので、これができないとお話になりません。

ところでこの譜面、16分が続くシーンが1:22~、1:49~、2:19~の3か所あるんですが、プレイヤーを見ていると1:22~のシーンは他の2か所に比べてかなり楽に踏んでいるのが分かると思います。これはこのシーンだけが連続する2ノートを2枚抜きで処理できる形になっているためで、足を使った場合でもアルペジオは比較的楽ができるということですね。僕はできませんが。

それにしても足で1200 npmというのはすさまじい数字です。同時さえ考えなければWTLv12.2を出せてない人に対して「お前のタイピング足より遅いー!」って煽れます。ちなみにクリア者現在一人。両方の意味で。

 

StepMania

SX17 Dumpstream

BPM: 281 (最速地帯)

速度: 1124 spm

密度: 1124 npm

アメリカ代表、エクストリーム・DDRです。StepManiaというと指でやるゲームの印象が強いですが、ちゃんと筐体を持っていれば足でもプレイできて、そういう人のための足パッケージも数多く配布されています。その中から抜粋したのがbpm201で延々と16分滝が流れてきてヘロヘロになっているところに更にbpm245の16分滝がナイルの流れのように流れてきて三途の川が見えたところにbpm281の16分滝がナイアガラのように流れてくる曲。1124 spmがどれくらい速いかと言えばTWJR常用21.4秒です。ちょっと意味が分かりません。

DDRとよく似たゲームですが実際はDDRに比べて配置が踏みやすかったりパネルが踏みやすかったりするので直接難易度は比べられません。が、いずれにしてもほぼすべてのタイパーに対して「お前のタイピング足より遅いー!」って煽れます

 

 

というわけで5つのゲーム、8つの曲についてその速度と密度を列挙してみました。こうやって見てみると、いずれのゲームでも同時を無視してなお800 spm位は普通に要求されて、場合によっては1000 spmをも超える値になるわけです。これはつまり、常用ZJクラスの一定速度で身体の一部を動かし続ける能力を要求されるわけで、その辺の高速域で打鍵速度を安定化させる能力が自然と身につく気がします(それが速くなるうえで良いかどうかは別問題)。これは足を使うゲームであってでもです。またBMSの最上位譜面では、両手の指を同時に800 spm以上で動かし続けることを要求され、同手連続系の文字列を打つ際の運指能力を底上げできます。

適度な音ゲーウォーミングアップ最低限の筋力増強として有用ですし、タイピングとは違ったゲーム性が楽しめますので、「はやとぅさんのように1日18時間タイピングとかモチベ的にやってらんないけど何かしらタイピングの役に立つことをしたい!」という場合の選択肢としては良いものだと思います。ただしタイピングと似たような筋肉を違う動かし方するので、くれぐれも腱鞘炎にはご注意を!