2018/08/26 癖civ会感想

1. 参加者(アルファベット順)

a_one_eighth(インカ)

NASA(ブラジル)

paraphrohn(ペルシア)

AI: エンリコ・ダンドロ(ヴェネチア回避)

AI: ガジャ・マダ(ランダム)

AI: シャカ(ランダム)

 

 

2. 結果

254ターン paraphrohnの大砲ラッシュにより制覇勝利

 

3. 勝因と敗因

・ペルシアがアルテミス、アポロ、ピラミッドを超高速建築(塩×4の立地のため)

・しかものびのび拡張で自前5都市(実際は7都市くらい建てられたくらい)

・遅れ気味のインカ、ブラジル、ズールーが無限に戦争してた

・独走気味のペルシアがずっと非戦で過ごしていた(軍備は3位だったが……)

・ブラジルインカが機械取得済、ペルシアが取得前という状況が30ターンくらいあったが、戦争が起こらなかった

 

4. 対策

・独走気味の文明(遺産建設などから判断)に対して戦争など仕掛け生産力を浪費させる

・遅れ気味の文明はみんな仲良く研究協定など回しあってキャッチアップを目指す

・(個人メタではあるが)実力が上のプレイヤーに対して都市出しなどプレッシャーは必要

 

5. 具体例

・都市出しについて

例1) インカ第二都市ティワナク

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左下8マス程度にすでにズール―の都市が建っていたので、この時点で戦争不可避でしょう。例2にペルシアとの国境の図を示しますが、防御力の観点からみれば可能ならこっち側ではなくペルシア側に拡張した方が良かったと思います(上に書いた個人メタも含めて)。実際、この都市が出たのはペルシア第二都市よりも10ターン以上早かったです。

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また防御力の観点からも貧弱で、丘陵都市ゆえに戦闘力は低くないが、南西のズールーから攻められた場合、上の丸で囲んだ9マスから爆撃を受けることになりかなり厳しい戦いになりがちです。人間相手なら9体の戦闘弓or弩兵に撃たれることになるので、1世代分の差ならひっくりかえせるでしょう。

もう1マス右上に建設した場合、南西からの爆撃は都市隣接マスを除いてほぼシャットアウトできるので、最低限の防衛線力(インピ相手でも弩兵1~2体)で対処できます。まあズールーは遠隔ユニット少ないんですが、都市隣接マスへ詰め込まれるときに1ターン猶予が出ることを考えても右上のほうが優秀かと思います。

この都市の目的であるオールドフェイスフルの確保と金・鉄へのアクセスは変わりませんしね。多少食料が足りなくなる危険はありますが、内政の遅れとしては致命的ではないかと思います。

 

例2) ペルシア第二都市パサルガダエ(現COOL)

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仮想敵国はインカで、西側6マスくらいのところにあります。

首都が平原立地で柔らかかったので、インカを抑え込みつつ防衛線として働かせる目的で建設。隣接ではないとはいえ川があり、東に草原が広がってるので将来性も悪くないでしょうきっと。実際この都市は世界遺産5個を建てることになります。

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この都市は非常に硬くて、大砲が出ない限り西からの爆撃は丸で示したマスくらいからしか撃てません。もちろん隣接マスからは爆撃できますが、川を挟んでいる上、詰め込んだターンに都市と遠隔ユニットからボコボコ撃たれるので現実的ではないでしょう。

実際、この都市は弩兵ラッシュが来ても戦闘弓3体+剣士で対処する予定でした。弩兵12体くらい来たらさすがに捌けませんが、デモグラフィック的にそこまでの軍拡は見えなかったので問題なしと判断しました。

ちなみにこの上に建ってた第三都市も同様にかなり硬く、同時にヴェネツィアと西側に蓋をすることで、東北以外からの侵略をすべて回避することに成功しています。

 

基本的に、戦争(特に防衛戦)は内政リソースを浪費するためにゲーム初期は避けたほうが良いわけですが、隣がおシャカさんだったりモンちゃんだったりすると不可避なことも少なくありません。

宣戦依頼で逸らすことができればいいですがどうもプレイヤチート臭く、近所に他の文明がいないなどで通せないことも割とあります。

そういった場合に備えて、防御力を重視した都市出しをするのは高難易度や対人では(多少の内政の遅れを勘案しても)リスクマネジメントとしてはかなり有力な戦術と言えるはずです。この手の要塞都市はこっちから戦争するときでも有利に働くことが多いです。

 

 

・他文明の妨害と協力

今回は不死者AIクラスの速さでアルテミス、アポロ、ピラミッドが建ったことを踏まえれば、ペルシアが有利だったのは間違いなかったかと思われます。実際、100ターンまでにアポロ+国立大学が建てば創造主でも戦えると言われる中で、100ターンの時点で上の3種の世界遺産に加えて国立大学が建ち、さらにその後2都市を拡張していたというのは今まで経験したことない早さでした。この時点で、戦争、特に中世ラッシュによって1~2都市奪うくらいしないとほぼ勝ち目はありません。1都市取ってもまだ有利なくらいです。

ただ上に書いたように立地的に西側からの戦争は難しい(多少のリソースを消費させることは可能)ので、他文明との協力は間違いなく必要でしょう。その点で、ペルシアとすでに国境が隣接していて、かつ平原で繋がり新興都市ゆえに防御力も低かった北東方面に位置するインドネシアに対してペルシアへの宣戦依頼を通すのはかなり有力だったでしょう。

特に、インカブラジルの2文明が機械を開発後、ペルシアは30ターンに渡って機械を放置していたので、この間にインドネシアに宣戦依頼→インカブラジルの2文明で弩兵ラッシュとすれば、インドネシアは撃退されるでしょうが、そちらに防衛線力を回して手薄になった西側都市を落とせる可能性はかなり高かったと思われます。

 

実際には何故かインカからズールー→ブラジルへの宣戦依頼が通り、それに便乗してペルシアがズールー→インカへの宣戦依頼を通したので、実質ペルシアはインドネシアのみを警戒すればいいことになって非常に楽な進行になりました。

ちなみに機械研究を遅らせていたのは本当で、兵が向かってくる気配があったら機械の研究開始しようかな(7ターン)くらいの感覚でした。7ターンくらいなら戦闘弓で耐えられると考えていたのもありますが。

 

・初期立地について

インカの初期立地が悪かったのは間違いないと思います(ツンドラばっかりだったので)。

プレイヤー3人いて宗教枠が埋まらない&パンテオンも遅いことを考えれば速めに神殿建ててアウローラの舞から宗教創始で内政補助orパンテオンそのもので内政補助(狩りの女神など)するのは割と有効だったかと思います。

またインカの特性で丘陵に極めて強いので、やはり西側のズールー(草原)ではなく東側のペルシア(丘陵)に都市出ししていくことで金銭面でも有利に立てたかと思います。

 

ブラジルは珍しく森林立地で、ブラジルとしては悪くないですが丘陵が周囲に一切なく、かつ高級資源がトラップ&帆走と遠かったために結果として微妙な立地だと思います。

どうしても生産力が足りないので、早めに馬&鉄を可視化して、そちらに向けて都市出しをすることでペルシア方面の丘陵地帯への足掛かりとできたかもしれません(実際にはインカとの協力が不可欠でしたが)。

半島立地で隣がヴェネツィアなのでかなり土地を広く使うことができ、また草原立地で食料には恵まれていた(川がないのが残念)ので伝統より解放を進めて都市数を出したほうが有利に進んだかもしれません。解放好きなだけですが

 

ペルシアは川あり塩4の文句なしの神立地、というか神の上かこれ

首都を2マスずらしたのが正解でしたねこれ。ずらしてなかったら塩2だったのでここまで一方的な展開にはならなかったかと……その場合は第二都市が塩2確保するだけですが。

 

6. 総評

全体として、もうちょっと大局的、長期的な視点を持つのがマルチでは大事かと思われます。このゲームは自分の負け筋(滅亡)を消して、相手の勝ち筋を消さないといけないので、自分だけ考えてても相手だけ考えてても勝てないことがほとんどです。

とは言っても難しいゲームなので、やっぱり好き勝手やって後腐れなく滅んでいくのがいい気がします。創造主だとよくそうなります。